「交雑水稲新品種展示会」が三亜で開幕


 「交雑水稲新品種展示会」が14日、3日の日程で海南省の三亜で開幕した。2004年は国連が指定した「国際水稲年」。

 組織委員会によると、今回の展示会は、水稲交雑技術をさらに世界的範囲で普及させ、米産業の発展と関連情報の交流と技術協力を促進するのが目的。中国は交雑技術面での研究と応用で世界をリードしており、食糧の安定供給に大きく貢献してきた。現在、米を主食とする人口は世界で30億人を超える。

 高生産量をめざした交雑水稲品種の開発事業は、政府が食糧安全最重視の観点から一貫して支援してきたことで大きな成果を上げた。開催期間中、「三系交雑水稲」の105品種、「二系交雑水稲」の49品種、米国の交雑水稲と掛け合わせた13品種、海南省や優良品種育苗地区などから46品種、このほか外国の9品種など、新規に開発された水稲品種が展示されている。

 期間中、「ハイブリッド米の父」と呼ばれる中国科学院の袁隆平院士(アカデミー会員)が特別講演を行う。世界食糧計画は先ごろ袁院士に「2004年度世界食糧賞」を授与すると発表。同賞は「人類に栄養が豊かな食糧を十分提供することに傑出した貢献をした個人」を表彰するために設置されたもの。また、水稲の宇宙空間での育成の研究に従事している謝華安氏も最新の成果について報告する。

 このほか関連業界のトップや研究所の専門家、技術推進管理者、外国の機関の代表も参加。

 「交雑水稲新品種展示会」は今後、年に1回開催する予定。組織委員会では回を重ねるごとに内容が充実して国際的な知名度が高まり、技術交流と取引が活発化すればと期待を寄せている。

 展示会は「国家863計画(1986年3月、中国の科学者数百人の全面的かつ厳格な、科学的論証を経て、その後中国の現代科学の枠組みを構築することになった「ハイテク研究発展計画」で、生物、宇宙、情報、レーザー、自動化、エネルギー、新材料、海洋など8つの科学分野の20の課題が含まれている)」を実施している交雑水稲・遺伝子組替植物海南研究開発基地、国家交雑水稲工程技術研究センター、全国農業技術推進サービスセンター、中国水稲研究所などの共催。

                       「チャイナネット」 2004/04/15