南京大虐殺記念館 予約見学制を開始


  無料公開してから1カ月あまりたった南京大虐殺記念館が4月13日、見学の予約登録制を始めた。(予約電話025-86654154)

 南京市の関係部署は10日余り前、記念館の厳粛な雰囲気と正しい見学マナーを維持するため、4月13日以降は見学者数を1日4千人までに制限することをニュースメディアを通じて発表した。団体、個人それぞれ2千人までとする。団体は見学日の7日前から前日までの間に、個人は見学日の前日に予約を受け付ける。

 13日午前10時ごろ、記念館を見学に訪れた。入り口にはやはり長蛇の列ができており、見学者の流れが延々と続いていた。

 記念館の王偉民副館長によると、午前10時15分まですでに2253人が入館した。そのうち団体客は1653人、個人客は600人ほど。半日分の予定人数をすでに上回っていた。

 記念館で1カ月ほど勤めている高齢のあるボランティアによると、全体的に見て、見学者数を制限したことで、13日は無料公開を始めた初めのころより見学秩序がずっと良くなっているという。

 午後の閉館時までに訪れた見学者は4308人。そのうち団体客が2208人、個人客が2100人だった。おおよそ「予定どおり」だったが、実際に事前の予約登録をして入館したのは、団体客が900人あまり、個人客がわずか23人だけだった。

 事前に予約登録していなかった見学者について、王副館長は「館内の込み具合により、見学させたケースも、帰るよう求めたケースもあった。次回また来るように言い聞かせた南京市民は100人以上だ」と説明した。

 予約制を効果のあるものにし、記念館の無料公開による効果を向上させるには、どうやら旅行会社など関連部署と個人の積極的な協力が重要なようだ。王副館長は「今後は予約登録をした見学者の見学を保証するだけでなく、並ばずに見学できるような措置をとる」と強調した。

 同記念館では、新しく募集したボランティア118人が4月10日から勤務を開始したという。

                    「人民網日本語版」 2004年4月15日