重慶の工場で塩素漏れ爆発事故発生 温総理が対策を指示


 重慶天原化工総厰(重慶市江北区)で15日夜から塩素ガスが漏れ初め、16日早朝に爆発事故が起きた。17日現在、行方不明者および死者は計9人、負傷者は3人。市民15万人が現在避難している。

 国務院の温家宝総理は17日、現場処理や事後処理について重要な指示を出し、救命・救援活動や現場の処理作業を適切に行い、危険を完全に取り除くよう指示した。

 温総理は具体的な作業について、次の4点を指示した。

(1)厳重かつ適切な措置をとり、ガス漏れ、爆発など事故の再発を防ぎ、救助活動に当たる職員の安全を確保する。負傷者の救命や治療に手を尽くし、事後処理を適切に行う。

(2)周辺住民の適切に避難させ、人心の安定に努める。人々の安全と基本的な生活条件を確保し、社会の安定を守る。

(3)安全監督管理局は直ちに技術専門家を派遣し、現地の対応策作成に協力し、救助活動や現場処理作業を適切に進める。

(4)環境データの監視を強化し、事故の原因を明らかにするとともに、事故の危険を取り除くための措置を取る。

 黄菊副総理、華建敏国務委員も関連の指示を出した。

 現在、国家安全生産監督管理局の専門家チームがすでに重慶に到着し、現場処理に協力している。事故現場では、爆発の原因となった薬品や、残った塩素ガスなどの処理が全力で続けられている。事故発生地点に極めて近い一部の地域を除き、現地の人々の生産活動は正常に戻っており、避難した住民数千人も食糧や宿泊先が確保されている。

                       「人民網日本語版」より 2004年4月19日