中国、ベトナムが南沙諸島への観光ツアーを開設した
ことに強く不満の意を表す


 中国外務省の孔泉スポークスマンは19日北京での記者会見で、「中国はべトナムがこの日、南沙諸島への初めての観光ツアーを開設したことに強く不満の意を表す」と表明しました。

 孔泉スポークスマンは、「ベトナム側は中国の数回にも亘る交渉と断固たる反対を顧みず、南沙諸島への観光ツアーを開設した。ベトナムのこのような活動は中国の領土と主権を侵犯し、双方が南沙諸島問題で達成した関連の共通認識に違反し、中国とASEAN・東南アジア諸国連合の締結した『南中国海における関係国の行動宣言』の定めた原則に違反し、南中国海情勢を更に複雑にするばかりで、紛争の最終的解決に何の役にも立たない」と指摘しました。

 孔泉スポークスマンは更に、ベトナム側が承諾を遵守し、いかなる情勢の複雑化を招く行動も直ちに停止し、南中国海地区の平和と安定を確実に維持するようベトナムに求めました。

                                  CRIより2004/4/20