パリで「景徳鎮12―18世紀陶磁器名作展」開催へ


  「焼成の輝き・景徳鎮12―18世紀陶磁器名作展」がパリの中国文化センターで5月11日から7月31日まで開催される。

 パリ中国文化センターの侯湘華主任は記者会見で「今回の展示会は『焼成の輝き』をテーマに、景徳鎮の古い陶磁器の代表作60点を紹介する予定で、形や作り、着色工芸、文化的意義からも非常に精妙で天下の逸品と言える作品だ。元に明、清代、6世紀近くにのぼる3王朝統治の下で、隆盛時代にあった官窯の陶磁器発展の様子が理解できる」と話している。

 今回の展示は現在パリで開かれている中国文化年、中仏国交樹立40周年と景徳鎮一千周年記念活動の一環で、古代景徳鎮の名品が西側諸国で紹介されるのは初めて。

 作品ごとに釉(うわぐすり)や酸化物、文様、風格の4点から説明がなされており、陶磁器の地位や、陶磁器を介した世界各国との関係樹立の過程がわかる。また官窯が造られて以降、景徳鎮がいかに中国陶磁器界でトップの座を占め、「世界の陶磁器の都」と呼ばれるようになったかを示す写真も展示される。

 景徳鎮は陶磁器の技術のみで発展し繁栄をとげた都市で、分業の細かさや専門性の高さで18世紀に欧州の人々を驚嘆させたといわれる。

                           「チャイナネット」2004/04/20