曽副総理 旧工業基地の優位性の活用を強調


 国務院は16、17の両日、大連で設備製造業の振興に関する座談会を開き、曽培炎副総理(中国共産党中央政治局委員)が出席して演説した。曽副総理は東北地域などの旧工業基地について「設備製造業の基盤が比較的整っているという強みを発揮し、引き続き改革を深め、技術革新を急ぎ、積極的な構造調整を進め、重要な技術設備を増強し、中国の現代化推進への有効な支えとする必要がある」と強調した。

 曽副総理は「今後一定の期間、設備製造業は、中国の工業化や現代化における重点的な任務を中心に据え、国際的な先進の水準に狙いを定めたうえで、市場メカニズムの働きを十分に発揮させ、システム・技術・製品・市場の刷新による設備製造業の振興に努力する必要がある」としたうえで、次の6点を指示した。

(1)設備製造業の振興に有利な新しい体制、新しいシステムを築き、国有の設備製造企業の改革・改組・改造を加速させる。

(2)企業による研究・開発への投資増を奨励し、研究・開発に従事する人材を育成、誘致し、設備製造業の自主開発や技術革新の能力を高める。

(3)設備製造業の産業構造と製品構造を再構築し、優れた製品や重要な技術設備、高水準で精密かつ先端的な分野で加工能力の飛躍を目指す。

(4)対外開放を拡大し、国際市場と国内市場の双方を活用して設備製造業を発展させる。

(5)市場システムを改善し、生産と販売のリンクを促し、設備製造業の振興に良い環境を提供する。

(6)重要な技術設備の発展を、設備製造業の振興に向けた重点的任務と捉え、政策的な支援を強化し、重点プロジェクトなど重要な事業を通して、重要な技術設備の現代化をさらに保証していく。

                         「人民網日本語版」2004年4月20日