「知的財産権と経済発展」シンポジウムが北京で開幕


  「中国知的財産権と経済発展」をテーマとするハイレベルシンポジウムが20日、北京で開幕した。同シンポジウムは国家知識産権局、国務院発展研究センター、経済協力開発機構(OECD)が共同主催する。主眼は(1)政策決定者と利益関係者の、知識経済における知的財産権政策の重要性に対する理解の促進(2)開放やグローバル化が進む経済において各国際機関や企業が打ち出してきた、知的財産権政策の整備・管理に関する経験の吸収(3)中国が知的財産権関連の制度や法律、管理システムの構築・改革を推進する方法の模索――など。

 シンポジウムの開幕に際し、国務院の呉儀副総理が次のような祝賀メッセージを寄せた。

 知的財産権制度をたゆまず整備・保護することが、中国の経済と社会の全面的で調和のとれた、持続可能な発展にとってプラスとなることを中国政府は十分に認識している。経済のグローバル化が進むにつれ、経済と社会の発展における知的財産権の重要性は日増しに顕在化している。知的財産権制度の歴史がわずか二十数年に過ぎない発展途上の大国として、知的財産権制度を国家の経済と社会の発展の促進にどう利用するか、国際的なかかわりの中で、互恵をもたらす枠組みをどう作り上げるか。これは現在われわれが積極的に模索している、非常に重要な課題である。

 われわれは世界各国の進んだ経験を学び、知的財産権の政策整備および管理における、他国政府・企業・国際機関の成功例を参考にすることで、中国の知的財産権制度をさらに整備・改善し、取り締まりによる保護を強化し、中国の経済と社会の発展に一層プラスの役割を果たしていきたい。

                        「人民網日本語版」 2004年4月21日