中朝首脳会談の成果を語る 対外連絡部副部長


 朝鮮労働党の金正日総書記(国防委員会委員長)が4月19日から21日まで、中国共産党中央委員会の胡錦濤総書記(国家主席)の招きに応じて、中国を非公式訪問した。中朝両党・両国の首脳会談が得た成果について、中国共産党中央委員会対外連絡部の劉洪才副部長に聞いた。インタビュー内容は次のとおり。

 今回は、中国の新しい中央指導部が発足して以来、初の金正日総書記訪中であり、初の中朝最高首脳会談だった。両党・両国の指導者は中朝両党・両国関係のさらなる発展や、国際情勢と地域情勢、朝鮮半島の核問題について深く意見を交わし、広範な共通認識を得た。次の4分野においてプラスの成果が得られた。

 (1)中朝友好を引き続き強化、発展させるという共通の願いを伝えた。

 (2)理解を深め、相互信頼を増進し、友好を深めた。中朝両党・両国の指導者は互いにそれぞれの国内情況を説明し、経済建設、農村の発展、都市の管理、党の建設、国際情勢と地域情勢など多くの分野において、広範かつ踏み込んだ話し合いを持つことができた。中朝両党・両国の指導者がさまざまな形で共に関心のある問題について頻繁に交流し、率直に見方を交換することは、重要な意義とプラスの効果があると双方は考えている。双方は、中朝両党・両国の指導者が頻繁に会談する伝統を継承することを表明した。

 (3)交流と協力の更なる強化について重要な共通認識が得られた。中国が提案した上層部の往来の強化や全面的な協力の深化、国際政治における協調の強化、経済・貿易の密接な関係という4つの重要提案は、朝鮮側の積極的な賛同を得た。

 (4)6カ国協議を共に推進することで一致した。双方は、北京で開いた3カ国協議とこれまで2回の6カ国協議の成果を高く評価し、核問題の対話を通した平和解決を引き続き堅持し、6カ国協議を引き続きともに推進することで合意した。

                       「人民網日本語版」 2004年4月23日