全国各地でSARSゼロ報告制度を実施


 衛生部は22日夜、北京市で新型肺炎(SARS)疑い例が確認されたことを受け、テレビ電話による全国衛生システム会議を緊急招集した。会議には全国各地の衛生担当局および疾病コントロール機関の責任者が参加し、北京市のSARS疑い例などについて報告が行われた。衛生部の高強常務副部長と王隴徳副部長は、全国の各医療・衛生機関に対し、次の任務を指示した。

 ▽各地で早急に発熱症例のモニタリング態勢を強化し、各医療機関は発熱症例のスクリーニング検査専門要員を設置すること。

 ▽本日から各地でSARSゼロ報告制度(感染例がゼロでも報告する制度)を開始する。

 各医療機関は、原因不明の死亡例や原因不明の肺炎症例について毎日報告すること。

 衛生部門と疾病コントロール機関はSARS関連の情況を追跡調査しなければならない。

 ▽院内感染対策を徹底すること。医療関係者の安全を確保しなければならない。

 ▽感染の現場対策を強化すること。感染者が最初に確認される場所は医療機関だ。職責を明確にし、感染者を直ちに発見するとともに、密接な接触のあった人物をしっかりと把握・観察しなければならない。

                 「人民網日本語版」 2004年4月23日