WHO関係者、中国の迅速なSARS対応を評価


 新華社通信によると、WTO・世界保健機関の西太平洋地区駐在の尾身茂(おみ・しげる)事務局長が26日、中国政府はSARSの再度の台頭に対し、迅速に反応し、情報を共有する措置を講じたと評価した。尾身事務局長は同日、外国記者との座談会の席上、「この度、SARSの感染情報が再び報告された後、中国政府は真剣かつ厳格に取り組み、防犯と検疫システムをすばやくスタートさせた。国内の民衆に対し、最新動向を報告するだけでなく、WTOとも密接に連携し、協力を保ち、情報の共有化を確保してきた」と述べた。尾身事務局長はまた、「今回のSARS感染範囲は短期間で拡大することはなく、パニックに陥る必要はない。WHOはメンバー国に中国への渡航延期勧告を出す必要はないと見ている。去年に比べて、中国政府は今回、SARSの伝播をより速く、より成功に抑圧することができるだろう」との見解を示した。

                            「CRI」より 2004/04/27