ESCAP閣僚級会議が開会 曽副主席が講演


  国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)第60回総会は26日、上海で閣僚級会議を開いた。開会式に出席した曽慶紅国家副主席が「平和な発展の道を歩み アジア太平洋地域を共に繁栄させよう」と題して講演した。

 曽国家副主席は、アジア太平洋地域の平和と発展の新しい局面を共に切り開くための4つの提案をした。

 (1)政治的相互信頼を築き、平和と安定を守る。

 (2)相互協調を強化し、共同発展を実現する。

 (3)地域協力を深めて、世界に向けて開放する。

 (4)友好を提唱し、世界の多様性を守る。

 曽国家副主席は「中国の平和な発展はアジアの平和な発展の一部だ。中国の持続的で、迅速で、調和が保たれ、健全な発展は、中国国民に幸福をもたらすだけではなく、アジア太平洋諸国を含む世界各国国民にチャンスをもたらした。アジア太平洋地域の平和と安定、繁栄、発展を促すことが中国政府の既定の目標だ」と述べた。

 ESCAPの金学洙事務局長は開会式で、国連のアナン事務総長の祝辞を読み上げた。アナン事務総長は祝辞でここ数年来のアジア太平洋地域の迅速な発展を高く評価し、「アジア太平洋諸国が地域協力をより一層強化するとともに、グローバル化時代の課題に共に対応してほしい」と強調した。

                      「人民網日本語版」 2004年4月27日