東北地方振興が中日韓にチャンスを提供 外交部


 中国・日本・韓国による地方交流と地域経済の発展に関する研究討論会が26日、大連で開催された。外交部の李輝部長助理は同会で、東北地方の振興は沿海地域発展戦略、西部大開発に続いて中国政府が打ち出した重要政策であると述べ、さらに次のように説明した。

 東北地方振興の目的は、東北三省(遼寧省、吉林省、黒竜江省)を、珠江デルタ・長江デルタ・環渤海経済圏に続く第4の経済発展地区に育てることにある。中国が東北地方振興を提起したことで、中日韓3国が経済協力をより強めるための新たなチャンスがもたらされた。

 中央政府と地方政府は、東北三省のインフラ整備や企業の設備・技術の刷新に対する投資を、大きく増加させる方針であり、今後は幅広い需要が生まれる見通しだ。投融資体制の改革、審査許可の権限の増加、社会保障システムの改善により、東北三省の投資環境は絶えず改善されるだろう。国有企業の株式制移行や体制改革を通して、現代的な企業制度を備えた基幹企業が形成される中で、非国有企業や外資企業による国有企業改革への参加の余地が広がるとみられる。

 日本と韓国の地方政府が、中国の東北三省との交流と協力を積極的に進め、両国の企業界が東北地方振興への支持・参加を積極的に進め、東北地方振興から利益を獲得することを望む。

                      「人民網日本語版」 2004年4月28日