温家宝首相 人民元の為替レートは固定していないと強調


 外務省筋によりますと、温家宝首相は28日ロイター通信のインタビューに答え、「人民元の為替レートは固定していない」と強調しました。 
 
 温家宝首相は、「1994年から、中国は市場の需要を基にし、単一で管理下にある変動為替レートを実施し始め、1994年から1997年にかけて、人民元は米ドルに対して38%を値上がった。その後、アジアの金融危機の際、中国は人民元の為替レートを安定させるという責任を負い、その時から、人民元の為替レートの変動幅は小さくなっている」と述べました。

 温家宝首相は、「人民元政策の改革は、マクロ的な経済情勢の変化と銀行システムの情況を考慮しなくてはならず、マクロ的な経済状況をよりよく把握せず、健全な銀行システムもない状態の下に、人民元の為替レートを変動すれば、中国の国民経済に予想のつかない結果をもたらすと共に、本地区及び世界の経済安定にも影響を与える恐れがある」と強調しました。

                           CRIより 2004/4/30