観測用小型衛星、五輪に向け来年5月打ち上げへ


  「中欧デジタル五輪フォーラム」で28日、北京の地上を観測する高性能の小型衛星が来年5月に打ち上げられることがわかった。この衛星は、北京市の都市建設、自然災害、環境保護、交通状況などのモニタリング作業に利用される。

 同プロジェクトには約1億9千万元が投資される。衛星の重量は100キログラム以上。打ち上げ後には、地上約600キロメートルの軌道を運行し、100分間で地球を一周する。設計寿命は5年。同衛星は、リモート・センシング技術により地球の表面をスキャニングする。画像の解像度はピクセルあたり4メートル。

 関係者によると、衛星は打ち上げにより、政府関連部門の政策決定や監督管理に画像という直感的かつ科学的な根拠が与えられ、活動の難度も大幅に引き下げられる。衛星が配信する画像は、北京五輪の競技場建設の進展状況、都市環境や自然災害の状況、交通渋滞地点など多くの状況を視覚的に示すことができる。「どこでゴミの山が増えたか、どこで森林が消えたか、どこで違法建築が行われているかなど、この衛星にはすべてがはっきりと見える」と関係者は話す。

                      「人民網日本語版」 2004年4月30日