上海、バイリンガル教育システムを全面的に始動


 現在、上海で中国語、英語の二カ国語によるバイリンガル教育を行っている小中学校はすでに260校に達しており、バイリンガル教育を受けている学生は5万人を超えている。

 上海市小中学校教育テスト指導組の朱浦常務副組長は、「上海は2001年にバイリンガル教育を開始し、バイリンガル教育テスト校は当初の8校から260校に、バイリンガル教師も開始当時の50名から2500名に、学生数は5000名から5万5000名に増加しており、バイリンガル教育は急速に発展しています」と語り、「来年、上海の小中学校300校で、異なるレベルの、異なる学科バイリンガル教育を展開し、2010年には小中学校500校及び一部の幼稚園がバイリンガル教育に参与することになるでしょう」との見通しを明らかにした。

 上海市小中学校バイリンガル教育テスト指導業務組が提供してくれた調査結果では、バイリンガル教育実験小学校の40%以上の卒業生の英語能力は1997年度における中学校2年生の英語平均レベルに到達し、バイリンガル実験中学校の2年生の30%が1997年度における高校1年生英語平均レベルに到達している。

 華東師範大学バイリンガル教育研究センターの王斌華主任は、「上海のバイリンガル教育発展の主要なボトルネックは、バイリンガル教師が不足していることです。現在、上海は国外研修、外国人教師導入、大学教育機関での研修などにより教師確保に努力しています。上海の関連大学教育機関も専攻学科の設置による教師予備軍の蓄積を考慮しています」と指摘した。

 このほか、上海市教育委員会はシンガポール国立大学など関連機構と共同でバイリンガル教師の育成、資格テストシステムの研究確立に努力しており、2007年から上海の小中学校バイリンガル教育教師資格に対する資格認定証書発給制度を開始する見込みである。

                       「チャイナネット」 2004/05/07