世界文化遺産に3カ所を登録申請へ


 国家文物局世界遺産処筋は先ごろ開かれた「第1回世界遺産青年フォーラム」で、ユネスコの世界文化遺産に新たに3カ所を登録申請することを明らかにした。

 登録申請するのは、吉林省の高句麗王城と王陵、貴族墳墓。遼寧省にある明清時代の帝王の墓である盛京三陵(永陵・昭陵・福陵)。同省・瀋陽にある明(1368〜1644年)清(1616〜1911年)時代の皇宮である故宮の3カ所。申請方針は、6月28日から7月7日まで江蘇省の蘇州で開催される第28回世界遺産委員会総会で表明する。

 また2005年にマカオの歴史的建造物、今後数年内に河南省・安陽の殷墟、雲南省・紅河の畔に住むハニ族の棚田、広東省・開平のチョウ楼(注)、福建省の土楼と渤海国の遺跡などを世界文化遺産に登録申請する予定。

 現在、『世界遺産条約』(世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約)の締約国は177カ国・地域を数え、754カ所が世界遺産に登録されている。うち文化遺産は582カ所、自然遺産は149カ所、文化・自然遺産は23カ所。中国は29カ所が世界遺産に登録されており、スペイン(37カ所)とイタリア(36カ所)に次いで登録数で世界第3位。

 (注:チョウは石へんに周。チョウ楼とは古代に見張りや戦闘用に築かれたやぐら。)

                           「チャイナネット」 2004/05/09