胡主席が日中議員連と会見 新しい中日関係提案


 胡錦濤国家主席(中国共産党中央委員会総書記)は8日午後、北京・人民大会堂で、日本の日中友好議員連盟代表団(団長・高村正彦日中友好議員連盟会長=自民党衆院議員)と会見した。

 胡国家主席は会見で「新しい情勢と向き合い、中日の善隣友好協力関係をさらに発展させることは非常に重要な意義がある。中日両国首脳は両国関係を発展させる全体的な方向をきちんととらえ、中日両国間の3つの政治的文書が定める原則的な精神に従い、『歴史を鑑(かがみ)として未来へ向かう』姿勢を堅持したうえで、歴史問題と台湾問題を適切に処理し、中日友好を促す事業を多く進め、両国国民の感情を傷つけることはせず、共に『友好・協力・互恵・共栄』という新しいタイプの中日関係構築のため、絶えず努力しなければならない。日中友好議員連盟は両国の民間の友好往来という良き伝統を引き続き発揚し、両国国民の友好往来のかけ橋としての働きを引き続き発揮し、中日友好事業の後継者をより多く育てることに努め、中日友好事業の発展に新しい貢献をするよう希望する」と述べた。

 これに対して高村会長は「日中友好議員連盟は(1972年の)日中共同声明と(1998年の)日中共同宣言の精神をこれからも堅持し、『一つの中国』の立場を堅持し、歴史に正しく対応する。私も新しく就任した日中友好議員連盟の会長として、日中両国の相互理解と信頼の増進に力を尽くしたい」と表明した。

                         「人民網日本語版」 2004年5月9日