中国の鉄鋼工業、三大チャレンジに直面


 中国鉄鋼工業協会の呉渓淳会長によると、内外の市場を分析して見ると、わが国の鉄鋼工業は現在三つのチャレンジに直面している。

 一、資源、エネルギー、輸送などが鉄鋼工業の発展を制約している。二、国際的な競争が日増しに激化していること。三、国内市場における一部の鋼材品種の需給にアンバランスが現れていること。

 調査によると、今年新規建設した高炉の生産能力は約5000万dで、新規増加の製鋼能力は約4000万dになるが、資源、電力、輸送の制約で、投入産出効率はこれまでの数年間のような望ましい成果が期待できず、高い投入と低い産出のリスクが増大することになろう。新規建設プロジェクトは今年の5〜6月以降に稼動するものが多いので、一部鋼材の需給がアンバランスとなる可能性があり、価格もそれ相応に下落することになるかもしれない。鉄鋼企業が早期に対応策を講じ、市場リスクに対処する能力を高めていくよう、心構えをしなければならない、と呉渓淳会長は語っている。

                      「チャイナネット」 2004/05/10