7割以上の商品が供給過剰・商務部調査


 商務部が今年上半期の主要商品600品目を対象に行った調査で、需給がほぼ均衡を保っている商品は138品目にのぼり、対象商品総数の23%を占め、昨年上半期に比べ8.5ポイント、昨年下半期に比べ1.8ポイント増加したことが分かった。一方、供給過剰にある商品は462品目に達して全体の77%を占め、昨年上半期に比べ8.5ポイント、昨年下半期に比べ1.8ポイント減少した。

 商務部市場運行調節司によると、大半の商品が供給過剰の状態にあり、一部商品は好転して需給がほぼ均衡を維持するようになった。また昨年供給不足に陥った化学肥料や石油製品(とくにディーゼルオイル)、鋼材(主に線材や一般熱間圧延薄板)などは急速に供給が増大した。一部の業界では生産や投資が急増しているため、電力需給の問題が依然際立っている。鉄鉱砂や石炭、穀物、化学肥料などの輸送需要が大幅に伸びたことから、輸送力不足がさらに深刻化した。穀物の主要な販売地区では在庫が減少し続けており、穀物加工企業への原料供給は逼迫しているが、国家備蓄や商業備蓄、輸入などを考慮すれば、今年の穀物需給は均衡を維持するとしている。

 上半期について言えば、様々なマクロ調整措置が一段と着実に実施されるに伴い、一部過熱気味の業界や不動産投資は徐々に落ち着きを取り戻し、生産材市場での供給も増大するため、主要商品の供給不足状況は緩和される。鋼材の生産や輸入が今後も急増することから、売れ筋の品目は相対的に安定して需給関係は緩和する。中厚板や冷間圧延薄板、ケイ素鋼片、管材、型鋼は旺盛な需要をみせ、線材や一般熱間圧延薄板などは生産量が伸びるため、一部の品目で供給過多となる。化学肥料の生産や輸入は安定増大し、輸出が大幅に減少するほか、尿素や燐酸肥料はほぼ農業生産の需要を満たす。原油の開発はさらに加速され、輸入が急増するほか、石油製品加工量が拡大し続けるため需要はほぼ満たせる。綿花や食用植物油の輸入は今後も増加し、需給はほぼ安定を維持する。石炭は生産が加速されて輸入が減少し、季節的な需要が徐々に減少して需給は好転する。夏の高温時期を控えて、電力使用量が大幅に伸びるため電力不足は一段と深刻化する。

                     「チャイナネット」 2004/05/10