科学技術による貿易振興戦略が
わが国のハイテク産業発展を促進


 国務院関係部門が共同で組織し実施している「科学技術による貿易振興戦略」により、ハイテク製品輸出、ハイテク利用の伝統産業改造が促進され、わが国対外貿易の急成長、輸出製品の構成調整を牽引している。

 2003年度のわが国ハイテク技術商品輸出額は1103.2億米ドルであるが、これはこの戦略実施以前の1998年度の5.54倍に相当し、わが国対外貿易総額の25.16%を占めている。今年の1月〜3月までのハイテク商品輸出額は前年比67.5%増の331.1億米ドルに上り、同期対外貿易総額の28.6%を占め、急成長の勢いを持続している。

 新しい情勢下のグローバルなハイテク産業方向転換のチャンスを捉え、わが国対外貿易輸出を拡大しハイテク産業のレベルアップを図るため、科学技術部、商務部など9部門が連合業務システムを採用し、共同で科学技術による貿易振興戦略を推進している。この戦略の実施により、科学技術の成果の研究開発と産業化、産業経済構造の最適化が促進され、わが国の科学技術、産業、貿易の発展に大きな影響を与えている。

 1999年から科学技術による貿易振興戦略を実施して以降、科学技術部と商務部は共同で四度にわたってハイテク商品輸出基地25ヵ所、科学技術による貿易振興重点都市20都市、科学技術による貿易振興重点企業100社を認定している。ハイテク製品輸出はすでに輸出基地25ヵ所のリンクを実現し、科学技術による貿易振興ネットワークも8テスト省(市)で実施され、12の科学技術による貿易振興重点都市が共同建設に参与している。2003年度におけるハイテク商品輸出基地25ヵ所の輸出総額はわが国ハイテク商品輸出総額の40%を占める396.7億米ドルに、科学技術による貿易振興重点都市20市の輸出総額は同66.6%を占める734.3億米ドルに達している。

                           「チャイナネット」 2004/05/12