北京ビール、アサヒ傘下として北京市場へ再登場


 北京ビール朝日有限公司は11日、北京ビール・懐柔新工場の操業開始を北京で宣言した。新工場の投資額は3億3千万元。生ビール専門の工場としては国内初だ。味からパッケージまで、すべてを一新した「新・北京ビール」が、市場に登場する。

 1941年に創業した北京ビールは、長い間北京市場の王者だった。1980年代には、北京市場でのシェアは80%を超えた。1993年には、中策集団系列の香港中策から資本提供を受けて合弁会社化し、中策側が55%の株式を保有したが、中策の得意分野は資産運営であり、ビール業界に対する理解が浅かったことや、価格設定が高すぎたこと、ライバルの燕京ビールが猛烈な攻勢をかけたことから、北京ビールが淘汰される結果となった。1996年には、香港中策は保有する北京ビール株すべてをアサヒビールに譲渡した。2003年4月、北京ビール朝日有限公司は、数年にわたる市場調査を経て、北京市郊外の懐柔区で新工場の建設を開始した。長年の経営不振を経た北京ビールが、北京市場への再登場を果たす。

                       「人民網日本語版」 2004年5月13日