わが国の赤潮予報研究、重要な進展を見せる


 「第10次5ヵ年計画期(2001〜2005年)」における国家科学技術難関突破計画の重点項目である赤潮災害予報技術研究は大きな進展を見せ、赤潮災害発生率の予報精度は33%に達した。

 2001年、「赤潮災害予報技術研究」は「第10次5ヵ年計画期」における国家科学技術難関突破計画重点項目に組み入れられ、課題は国家海洋局第二研究所が請負い、課題組長は国家海洋局第二研究所の首席研究員の黄韋艮氏、国家海洋局第一研究所の丁徳文院士(アカデミー会員)が担当した。項目任務書は、赤潮災害発生率予報精度25%を要求している。知るところによると、これはわが国初の「赤潮災害予報技術研究」項目である。

 研究期間中、課題組は開発に成功した予報技術や赤潮の模型を利用し、予報テストを実施し、衛星遠隔観測予報を計30回、赤潮統計と数値予報を延べ113回出した結果、赤潮発生率の予報精度は33%に達して、25%の任務書指標を超過達成した。この研究結果は「第10次5ヵ年計画期」国家科学技術難関突破計画重点項目専門家グループの検収に合格した。

 検収を通過したその他の研究には、赤潮遠距離観測模型、人間の神経ネットワークに基づく赤潮予報方法、赤潮統計予報模型、赤潮数値予報技術、有毒赤潮判断技術指標、中国海域赤潮災害情報管理システムなどがある。これらの成果は政府管理部門の赤潮災害状況の適時把握、防災組織、被害減殺、海洋総合管理のために情報と根拠を提供している。

 課題組はさらに赤潮多発海域である寧波象山港で「赤潮災害予報技術研究」二期研究を行っており、科学者たちは現有の赤潮災害予報技術と模型を基礎として、さらなる予報技術の向上に努めている。

                      「チャイナネット」 2004/05/14