中国農村政策研究センターが設立


  中国農業大学に15日、「中国農村政策研究センター」が設立された。「三農(農業の振興・農村の経済成長・農民の負担減と所得増)」問題の解決に向け、国内の研究資料を整理し、政策決定部門に科学的サポートを提供するのが目的。同センター設立の意義について、同センターの陳錫文主任と中国農業大学の陳章良学長が、設立セレモニーでそれぞれ次のように述べた。

 ▽陳主任

 中国は現在、小康社会(いくらかゆとりのある社会)の全面的な建設における正念場を迎えている。その重点と難点は共に農村にあり、「三農」問題の解決は、党・政府各部門にとって「重要中の重要」の事業となっている。 中国農村政策研究センターの設立は、農村発展の問題に関する経済・政策研究と、農業の科学技術事業を適切に連携させ、中国農業大学に集まる優れた科学者らにより、中国農業の進歩と発展を、さらに直接的かつ効果的に促進することができるだろう。

 ▽陳学長

 中国農村政策研究センターの目的は、「三農」問題のなかでも全局に関わる問題、または戦略的に重要な問題の全面的な研究に尽力し、国家政策決定部門に理論的サポートを提供し、政策諮問機関として機能することにある。センターの設立においては、中国農業大学内外の研究能力の結集、学術研究と政策研究の連携といった原則が実行に移され、大学の研究能力および実際的な問題解決能力の向上に力が入れられている。センターの設立目標は、国内外に大きな影響力を持つ「三農」問題の研究センターを建設し、ハイレベルの人材を育成することである。

                   「人民網日本語版」 2004年5月17日