安徽工業大学に「企業契約学生」が誕生


 安徽工業大学材料工程学院の2年生、3年生の学生6名が先ごろ、広東省中山市のある企業と契約を結び、在学中に1万元余りの奨学金を毎年受けることなどを条件に同企業に就職する「企業契約学生」となった。

 企業契約学生に関しては、企業側は学生と事前に契約を交わすことが義務づけられ、企業の基本的状況を正確に説明するとともに、奨学金を毎年支給するほか、定期的に学生を企業で実習させる。また必要に応じて、学生が選択・必修すべき科目を指定できると規定。一方、学生は卒業後、企業と5年以上の労働契約を結ぶ。

 こうした制度は同校に大きな反響を呼んだ。大半の教員や学生が学校と企業、学生にプラスだと評価し、(1)現代的教育体制と人材養成モデルの改革に役立つ(2)企業を大学の人材養成計画や過程に参与させるため、教育改革の進展に役立つ(3)企業資源と大学資源の有機的な結合を実現して、資源の配分を合理化できる(4)学生が企業文化を理解するとともに企業の規約・制度を熟知し、学生の組織管理と政策決定能力を向上させるのに役立つ(5)資金援助によって、学生の家庭の負担が軽減できる――の5点を指摘している。

                         「チャイナネット」 2004年5月25日