大陸は 台湾独立を絶対許さない


 中国国務院台湾事務弁公室は24日、北京で、台湾地区の指導者が就任した後の初めての記者会見を行い、張銘清スポークスマンが最近の海峡両岸関係についての見解を発表し、「大陸は、台湾独立を絶対許さない」と表明しました。

 5月17日、中国共産党中央台湾弁公室と国務院台湾事務弁公室は、当面の両岸関係について声明を発表しました。声明は、当面の両岸関係問題について、中国大陸の主張を明確に述べ、台湾独立は平和がなくて、安定もないものだ、と指摘しました。24日の記者会見で、張銘清スポークスマンは「大陸は、一つの中国の原則を堅持する立場で妥協してはならず、平和的協議の努力を放棄せず、台湾同胞と共に両岸の平和的発展を求める誠意も変わらず、国家主権と領土保全を守る意志も動揺せず、台湾独立を絶対許さない」と表明しました。張銘清スポークスマンは、さらに「一つの中国の原則は、両岸関係と台湾の平和や安定が、発展する基盤である。当面の両岸関係の発展の中で、最も肝心な問題は、一つの中国の原則を受け入れるかどうかにある。しかし、陳水扁氏の5月20日の講演は、依然として、大陸と台湾が一つの中国に属していることを拒否していた。陳水扁氏の講演には、台湾が"独立国家"であるという意図があふれており、これは台湾独立を放棄していなくて、真に両岸関係を改善したい意志を表していなかった」と述べました。

 張銘清スポークスマンは「大陸側が発表した5月17日の声明は、一つの中国の前提の下で、両岸関係の安定発展の『七つの明るい見通し』を好意的に挙げており、台湾の指導者が選ばなければならない二つの道を示した。この声明は、大陸が、両岸関係の発展を促進するための大きな誠意を表し、13億人の中国人民が国家統一を守り、いかなる形式の台湾独立の行為にも反対する共通認識と決心を明らかに表した」と表明しました。さらに続けて 「陳水扁氏の言論は気にしないが、重要な問題はその行為である。われわれの5月17日の声明はその方針と政策を提出し、両岸関係発展への七つの見通しを提案した。それが実現できるかどうかは、陳水扁氏がわれわれの出した二つの道のどちらを選ぶかによる。もし陳水扁氏が、依然として台湾独立を堅持し、台湾と大陸が一つの中国に属していることを認めず、相変わらず台湾分裂活動をすれば、この七つの見通しは実現できない」と述べました。

 大陸側が5月17日に声明を発表した後、海峡両岸と国際メディアでは、たくさんの肯定的な評論がありました。張銘清スポークスマンは「陳水扁氏が一つの中国の原則を認めず、台湾独立路線に固執しても、両岸の経済貿易と各方面の交流を推進することは大陸の一貫とした立場で、台湾ビジネスマンの大陸での投資は影響されない」と述べると共に、「両岸の経済は、非常に強い補完性があり、その発展の潜在力が大きいことから、われわれは絶えず発展を推進している。現在の状況の下で、両岸が直接、全面かつ相互的な"通信、通商と通航"という三通が実現できたら、関係方面は直ちに両岸の更なる緊密な経済協力体制の設立について協議できる。しかし、大陸で金を儲け、台湾に戻って台湾独立を支持する者に対しては、われわれは歓迎しない」と表明しました。

                            CRI 2004/05/26