2004年昆交会、6月6日に開幕


 2004年の昆明輸出入商品交易会(昆交会)が6月6日から10日まで雲南省の省都・昆明の国際コンベンションセンターで開かれる。今年の昆交会では引き続き東南アジア諸国連合(アセアン)パビリオンを開設するほか、南アジアパビリオンが初めて設置される。東南アジアや南アジア市場に目を向けたより全方位的かつ地域的な優位性を具体的に示し、中国と東南アジア、南アジアという3大市場の意思疎通を推進して3大市場の優位性と相互補完性を促進し、経済面での相互補完と共同発展を加速させるのが今年の昆交会開催の宗旨。

 東南アジアとの結びつきは歴史的、また現実的に源が深い。雲南省は中国西南の端に位置する省で、ベトナムやラオス、ミャンマーと接する国境線は総延長4060キロ、東南アジアや南アジア諸国とを結ぶ重要なゲート、ルートとなっている。中国西南部や内陸部と東南アジア、南アジアとの経済や文化の往来の多くは歴史的に、雲南省というこのルートを通じて行われてきた。雲南省の地理的優位性を考慮して、政府は1993年、重慶や四川、雲南、貴州、広西、チベットなどの省・自治区・直轄市が昆明で国家クラスの地域的な輸出入交易会の共同開催することを正式に認可した。

 昆交会業務処々長で雲南省商務庁の喩頂成副庁長は「昆交会はこれまで11回開かれており、毎回60余りの国と地域から4000人以上のビジネスマンが参加している。国内からは約20の省・自治区・直轄市の企業1000社余りが出展してきた。過去11回で成約した輸出入額、外国企業の投資額、国際経済協力額、国境貿易額は累計200億ドルにのぼるが、その60%が東南アジアと南アジア諸国とのものだ」と説明している。

 昆交会をアセアンとの商品取引の舞台にするため、今年はアセアンと国境貿易、外資導入をテーマにした専門パビリオンが開設される。アセアン10カ国のうち9カ国の企業が出展をすでに申し込み済み。ブース設置申請件数は235件を数え、うちタイが30件、ミャンマー30件、マレーシア7件、フィリピン12件、ブルネイが6件。現在、ラオスに出展を要請しているところ。現在の状況から見ると、アセアン企業については出展規模、商品階層ともに昨年を上回ると予想されることから、アセアンパビリオンは今年も人気を集めそうだ。

 南アジアパビリオンの設置は初めての試みで、南アジア各国の企業家、メーカーの参加と商品出展を促し、昆交会の影響力を強め、アセアンと南アジア、中国という3大市場の開拓と協力を深めるうえでプラスとなる。バングラデシュの企業がすでに申し込んでいるほか、インドも出展の意向を示している。

                       「チャイナネット」 2004年5月26日