斉斉哈爾で再びガス中毒 旧日本軍の遺棄兵器か


 黒竜江省斉斉哈爾(チチハル)市で24日、ガス中毒事件が発生し、8〜9人が中毒症状を訴えて現地の病院で治療を受けた。これまでの判断で、旧日本軍の遺棄化学兵器から出たイペリットガス(マスタードガス)ではないかとみられる。

 斉斉哈爾市公安局は同日午後6時ごろ、同市の富拉爾基区花園小区の建築現場で、掘削作業中の現場から円い缶状の物体が見つかったとの通報を受けた。中には液体は残っていなかったが、鼻を刺すような臭気が周辺の住民にまで届いたという。公安当局は直ちに現場を封鎖し、物体に接触した人々に対して調査を行った。

 斉斉哈爾市では2003年8月、マスタードガスによる中毒事件が発生し、43人が被害を受け、1人が死亡した。

                     「人民網日本語版」 2004年5月26日