オンラインゲームの内容審査制度が成立


 文化部はこのほど、ネットワークや移動通信などの媒体を通じて国内に配布する海外製のオンラインゲーム製品について、営業利用の場合は、文化部への申請と内容審査を義務付ける規定を打ち出した。税関の輸入検査を厳重にして、オンラインゲーム製品の内容審査を強化するのが狙いだ。すでに国内で営業利用されているオンラインゲームについては、9月1日までに関連の追加手続きを行うよう義務付け、無断で配布した場合は法律により取り締まるとしている。

 中国ではここ数年、オンラインゲームが急発展し、新たな産業へ成長しており、収益はすでに映画の興行収入を超えた。現在、国内で営業利用されるオンラインゲームには、3つの大きな問題点がある。

 (1)オンラインゲーム製品の中には、ポルノ、暴力、賭博、迷信に関する内容や、国家の安全を損なう内容、低俗な内容など、不健全な内容を含むものがある。

 (2)内容審査を受けていない海外のオンラインゲーム製品が国内市場にあふれ、シェアが約80%以上に達している。

 (3)オンラインゲームは自己抑制力の未発達な未成年者の心身の健康に影響を与えやすく、ゲームに夢中になりすぎたために社会問題を誘発したケースも出ている。

                    「人民網日本語版」 2004年6月1日