7月、内蒙古に中国温泉博物館開館


 今年7月18日、阿尓山火山温泉国家地質公園内の中国温泉博物館が正式に開館する。中国温泉博物館には神泉、奇岩奇石、阿尓山大温泉群、大火山、大森林、大草原、大氷雪原、大湖沼群など多様な地質の大景観が集められている。

 内蒙古自治区阿尓山市は大興安嶺西南の山麓の辺境にある小都市で、国連A級保護区、アジアで最大面積の最も保存状態のいい火山玄武岩地形――石池林、世界的でも珍しい最大の飲用可能な温泉鉱泉群を擁している。阿尓山鉱泉は第四期火山性鉱泉に属し、火山運動によって形成されたものである。長さ500b、幅70bの区域内に3種類の成分比、4種類の温度の自然温泉湧出口が48ヵ所があり、人口採掘井の温泉は一ヵ所もない。湧出口が近くにあっても、温度もそれぞれ異なっており、まことに不可思議である。

 中国温泉博物館の広さは8000平方bで、リクラゼーション、健康保持、療養、娯楽施設が整い、人工的景観と自然の景観が溶け合い一体化している。各温泉の流量、効用などの要素を考慮して異なる形態の空間を分布させ、新たに作り出された景観と有機的に組み合わされている。また、屈曲した道路、休息用の亭、噴水なども整えられている。

 水泳区は樹木、草花を自然の屏風としているので、温泉風景区と融合している。温泉療養区は熱帯園林風に仕上げられており、その中に様々な添景を持つ休憩所、亭閣式のマッサージ治療室が設けられている。療養温泉区全体の仕切りには特定の樹木が屏風として採用されており、館の中に庭園があり、庭園の中に泉があるという人と自然が合一化した境地を作り出し、温泉療養に来る人々が伸び伸びとリラックスし、大自然の恩恵を満喫できるように設計されている。

                        「チャイナネット」 2004/06/02