「食糧増産科学技術プロジェクト」がスタート


 国と機関、地方がそれぞれの科学技術資源を集約し、重点となる問題を明確にし、ともに難題を解決して、持続的な食糧増産と農民の収入増を科学技術面から有効サポートする「食糧増産科学技術プロジェクト」がスタートした。

 科学技術部の李学勇副部長はプロジェクトの実施を受け、「農業部と財政部、糧食局と連係してスタートさせた食糧増産科学技術プロジェクトは、長江の中下流と華北、東北の3大平原が中心で、水稲と小麦、トウモロコシの3大作物を重点対象にしている。短期間での達成を柱に、中長期的にも問題を解決していき、技術刷新を強化して良質と高生産をともに重視し、生産効率と生態環境、食糧の安全にも配慮する。また食糧の持続的増産に共通するカギとなる技術や、生産後の損失減少・効率向上に向けた技術的問題の解決、技術の集積と転換、大面積での技術応用モデルの確立、増産の監視、食糧安全の戦略的研究などを系統的に進めていく」との考えを強調した。

 同プロジェクトは2段階に分けて実施される。第1段階は今年から2006年、第2段階は2007年から2010年まで。第1段階の投資額は4億元で、食糧生産能力の回復に向けた技術サポートに力を入れると同時に、増産のネックとなっている長期的かつ重大な技術的問題も解決する。期間内に穀物主要生産地の湖南や湖北、山東、黒竜江など11の省にそれぞれ約667ヘクタールの中核実験地区、6万6667ヘクタールのモデル地区、66万6667ヘクタールの関連地区を建設する計画で、モデル技術の普及面積は666万6667ヘクタールに達する見込み。

                         「チャイナネット」 2004/06/03