三星堆遺跡の文化センター拡張工事に外資導入


 四川省成都で開かれた「第5回西部国際博覧会」で、同省の関係方面は、神秘のベールに包まれた三星堆遺跡で進めている文化関連施設の拡張工事に総額4216ドルを投入する計画を明らかにするとともに、3000万ドル分について外資導入する考えを示した。

 徳陽市は現在、三星堆遺跡のユネスコ世界遺産への申請を準備中。その一環として、同市は8年かけて文化産業研究開発センターや博物館、テレビ・映画撮影基地、高等芸術教育学院、コンベンションセンター、観光関連施設など11件のプロジェクトを実施することにしている。投資総額は4216ドル、うち3000ドルを外資で賄う計画。

 評価機関の試算によると、2005年までに文化関連施設は一定規模を有し、年間観光客は延べ220万人、観光収入は1億5000万ドルに達する。全プロジェクトが完成する2010年には同360万人にのぼり、3億2000万ドルの収入が見込まれる。

 建設計画「三星堆遺跡保護計画」と「広漢市観光計画」はすでに国の関係機関の認可を取得。展示プランについては国家文物局、三星堆文化産業センターなどの建設計画も専門家の認証を受けている。

 三星堆は約3000〜5000年前の蜀の遺跡。面積は12平方キロで、20世紀の10大考古学発見の1つ。1920年代から内外の考古学者による発掘が始まり、これまでに城壁や精美な遺物が大量に発見された。蜀国の存在が確認されるとともに、中華文明の起源の多様性を示すものとして、1988年に国務院から全国重要文化財に指定されている。

                      「チャイナネット」 2004/06/04