ノルウェーへの観光旅行解禁 北欧5カ国ツアー実現へ


 全国人民代表大会(全人代)の呉邦国委員長は4日、ノルウェーのコスモ国会議長と会談した。会談の後、ノルウェーが観光目的の中国人の渡航受け入れを正式に認める「中国・ノルウェー観光目的地協定」の調印式が行われた。これにより、中国人観光客による北欧5カ国すべてへの訪問が可能になった。国家観光局が6日に明らかにした。

 国家観光局の張堅鐘報道官によると、10月1日から始まる国慶節(建国記念日)の連休期間までには、中国人の団体観光客によるノルウェー訪問や、北欧5カ国への訪問が実現する見通しだ。

 中国旅行総社の企業向け旅行商品担当の李樹民副部長によると、北欧へのビジネス視察旅行はスウェーデン、ノルウェー、デンマーク3カ国のツアーが一般的で、価格は1万6千元前後だ。フィンランドを加えれば1万8千元前後になる。北欧5カ国を周遊する場合、価格は2万元を超える計算だ。観光旅行が正式に解禁されたとしても、北欧までは遠く、航空料金を抑えるのは難しいため、ビジネス視察旅行に比べて価格が大幅に下がる可能性は少ない。北極圏独特の自然景観や深い文化的特色のある北欧は、中国人に人気の海外旅行先になるとみられる。しかし価格が高いため、ノルウェー観光はミドルクラス以上の顧客向けの商品になる見通しだ。

                         「人民網日本語版」 2004年6月8日