「老舗」の7割が経営困難 商務部が支援へ


 商務部がこのほど開催した老舗の発展に関する座談会で、「老舗」の指定を受けた企業の厳しい現状が指摘された。中国には現在、「老舗」を経営する企業が約1万6千社あるが、うち70%は経営困難で、いつ倒産してもおかしくない状態にある。また、やっと現状を維持している企業は20%で、成長企業はわずか10%という。

 商務部は今後、政策、発想、制度、人材育成などの各分野で効果的な措置を講じ、老舗の成長と平等な競争の促進に向けた環境を整える方針だ。商務部は現在、国内取引分野で(1)大型流通企業の支援(2)中小企業の流通の現代化(3)流通サービス業全体の現代化の加速――の3事業を推進している。

 中国商業連合会によると、中国の「老舗」には主に北京、天津、上海、西安、南京、杭州などの歴史文化都市に分布しており、小売、飲食、住民サービス、製薬、製酒などの業種が含まれる。

                        「人民網日本語版」 2004年6月9日