GM、新自動車政策で現地化を一段と加速


 国家発展改革委員会は国務院が認可した「自動車産業発展政策」をこのほど施行した。ジェネラルモーターズ(GM)中国公司のモーフェイ取締役兼最高経営責任者(CEO)は、自動車産業に関する新政策について会見し、中国市場の長期的な発展に楽観的な姿勢を示すとともに、政策や法律が規定する範囲内で現地化戦略を一段と推進していくとの考えを明らかにした。

 この中でモーフェイ氏は「新たな『自動車産業発展政策』を目にすることができて非常に喜んでいる。これは中国政府が政策面、法律面からより透明性のある環境を整備し、自動車工業の健全な発展の推進に向け弛まぬ努力を払っていく意思を示すものだ」と指摘。

 「新政策の具体的規定については現在、検討しているところだ」と述べたモーフェイ氏は、新政策は(1)自動車輸入部品の組み立てにとどまらず、自動車産業関連の各段階での高付加価値製品の全面的発展を促進する(2)自動車工業の再編・統合を一段と強化し、グローバルな競争力を育成する(3)ユーザーが長期にわたり満足できる消費環境を整備する(4)自動車工業の持続可能な発展を推進する――ことを目指すものだとの認識を示した。

 またモーフェイ氏は「弊社の中国での運営方法、それに現地化戦略は、中国自動車工業の健全な発展を積極的に支援する新政策の目標と合致する。弊社は中国企業と合弁会社を設立しており、設計と組立・製造から市場の拡大・販売、アフターサービスまで一貫して現地化を目指している。これがGE独自の運営方法だ」と強調。

 その上でモーフェイ氏は「今後も中国の戦略パートナーシップと連係して積極的に中国での発展のチャンスを模索し、中国の自動車工業の持続可能で健全な発展を推進していく」との考えを表明した。

 自動車の世界最大手GEは、中国に合弁生産企業5社、合弁設計センター1社、全額出資企業2社をすでに設立。中国で現在、キャデラックやサーボ、オペル、ビュイック、シボレーなどの車種を輸入、生産販売している。

                     「チャイナネット」 2004年6月9日