北京公安局、出入境手続きをさらに簡素化・5実働日で取得


 北京市民は7日から個人パスポート、香港・マカオ・台湾の通行など出入境関係の証明書発行を申請した場合、5実働日後に取得できるようになった。市公安機関による手続きの簡素化は今回で5度目。5実働日は「緊急申請」の手続き期間に相当する 。

 北京市公安局出入境管理処の杜太原処長は「市民の利便を図るこの措置は、全国の公安局に先駆けて実施したもので、出入境をめぐる環境を整備するためだ。5実働日という手続き期間は、国内で最短であるだけでなく、外国でもあまり例はない。現在、世界では15実働日が一般的だ」と説明している。

 同公安局の統計によると、この数年、市民の出入境証明書申請件数は大幅に増大している。とくに昨年9月1日から市民が必要に応じて証明書を受け取れるようになり、また個人の香港・マカオ旅行が許可されて以降、公安局の日間事務量は一貫して1500件前後を維持。杜処長は「手続き期間の短縮を求める市民に応えようと、年初から専門組織を編成して申請受理や審査、認可、証明書発行などの各段階から調査を開始した。内部プロセスの管理やシステムソフト運営の効率も向上させて、今回の短縮を実現した」と話している。

 葬儀への列席や危篤・重病人の見舞い、急用ビジネス、また留学期限が差し迫っている、外国入国ビザの期限が切れるなど緊急を要する場合は従来と同様、緊急申請手続きを取ることができる。杜処長は「特殊な事情には特別に処理するとの原則から、2〜3実働日以内に処理するが、格別緊急のケースについては、1実働日で処理する」と強調した。

 過去、手続きの簡素化は4回実施されている。1992年の第1回変更で、期間は20実働日に短縮。第2回は1996年で15実働日に。第3回は2001年の14実働日。前回の2003年で10実働日まで短縮された。

                          「チャイナネット」 2004年6月10日