「魯迅全集」の改訂作業が終了


  「魯迅全集」改訂工作委員会は9日、同全集の改訂作業について、すでに全巻の決定稿の審査が終了し、内容と構成がほぼ確定したことを明らかにした。新版「魯迅全集」では、ここ20年余りの新たな研究成果や資料が取り入れられ、さらに質の高い全集に仕上がっている。

 中国では魯迅の死後、これまでに4種類の「魯迅全集」が出版された。このうち「1981年版」の資料が最も充実し、注釈も精確だとされてきた。しかし、この20年で新たな資料が大量に発見されるなど、魯迅研究がさらに進んでいるとして、学会からは新たな改訂を求める声が上がっていた。

 「魯迅全集」の改訂作業は2001年6月に開始された。以後3年間にわたり、「1981年版を土台に、不足部分を補い、誤りを正す」の方針の下、多くの専門家による綿密な作業が進められてきた。新版「魯迅全集」は、前版より2巻増え、全18巻となった。内訳は作品集10巻、書簡4巻、日記3巻、索引1巻で、総字数は700万字に達する。(編集NA)

                          「人民網日本語版」 2004年6月10日