青少年体質健康関与プロジェクトが始動


 衛生部によると、全国の2億3000万の青少年とかかわりのある体質健康関与プロジェクトがすでに第一陣の100校でスタートした。

 青少年の体質健康レベルの向上と都市部小・中学生の肥満率の低下を旨とする同プロジェクトは衛生部、教育部、国家体育総局によってすすめられている。

 同プロジェクトは2年以内に北京、武漢、深セン、長春、ウルムチ、厦門(アモイ)、西安などの地の学校で実施され、98%以上の学生が栄養と運動に対して正しい見方を持ち、90%以上の肥満や体重超過の学生が高カロリーの飲食を一週間二回に抑え、約80%の学生が毎日一時間の運動を保障することを目標としている。

 北京、天津、上海などの6都市での調査によると、7歳から18歳の児童・青少年における肥満率は、男性は11.6%、女性は6.24%。

 専門家は、現在中国の児童・青少年は肥満の早期流行段階にあり、かつ上昇の趨勢を呈し、発展途上国の特徴もあれば、多数の先進国の早期流行より発展が速いという特徴もある。大都市では全面的に肥満の流行期に入り、小学生男子生徒の肥満発生率は中等先進国のレベルに近づいていると、指摘している。

 近年、児童期、思春期における肥満や体重超過の現象が深刻となり、高血圧、糖尿病、冠状動脈心臓病などの中老年になってからかかる、肥満と関係のある病気もよく青少年患者の間で見かけられ、発病年齢は10〜20歳早くなっていると、臨床データは示している。

 栄養学者で、中国疾病予防抑制センターの陳春明教授は、児童の肥満は無視されやすい公共衛生問題であり、大量のデータは、児童の体重超過、肥満は成年以後の健康に影響を与える危ない要因となり、代謝の異常および成年後の疾患を増加させ、児童期に糖尿病を誘発する可能性が大きくなることを裏付けている。児童と青少年の体質健康関与の実施によって児童の肥満の発展趨勢の緩和、高血圧、糖尿病、心臓、血管などの慢性疾患の増加をスローダウンさせることも可能となると見られている。

                      「チャイナネット」 2004/06/10