胡錦涛主席、アフガンの中国人労働者襲撃事件を強く非難


 ポーランドを訪問中の中国の胡錦涛国家主席は、経済復興支援のためアフガニスタンで建設プロジェクトに従事していた中国人労働者が10日未明、テロリストによる襲撃を受け死傷したことを耳にし、この襲撃事件を強く非難しました。

 胡錦涛主席は、最大の努力を払い、負傷者の救助にあたり、死亡者の善後作業を適切に行うよう中国外務省とアフガン駐在大使館に指示すると共に、アフガニスタン政府と国連アフガン援助団が、今回事件を全面的に調査し、犯人を厳しく懲罰して、アフガニスタンにいるその他中国人の安全を確保するよう要求しました。

 報道によりますと、中国のアフガン援助項目であるアフガニスタン北部のクンドゥス省の中心地から南に36キロ離れた中国鉄道十四局グループが担当する建築現場が、10日未明にテロ組織による攻撃を受け、中国人労働者10人が死亡し、6人が負傷しました。

 中国大使館筋は、これについて「現地時間の当日未明1時ごろ、つまり北京時間の当日未明4時30分ごろ、20人あまりのテロ組織のメンバーが銃を手に、中国の建築現場に入り、中国人労働者に発砲した。当時、現場にいたパキスタンの警備員は、テロリストと銃撃戦を行ったものの、阻止できなかったと語っています。

 現在、中国のアフガン駐在大使館は、アフガニスタンの関連部門と連絡を取っており、孫玉爾中国大使も現場に赴き詳しい情況を調査しています。

 中国大使館筋は10日、当放送局記者の電話インタビューを答え、「中国大使館は、中国人労働者のこの死傷事件を緊急に処理している」と述べました。

 ある関係者は、「現在、この事件で死亡したり負傷した中国人の氏名はまだはっきりしていない。事件が発生したクンドゥス省ではアフガニスタンの他の地区と同様再建活動が行われ、情勢はかなり不安定である」と語りました。

                          CRI 2004/6/11