日系企業の無錫進出


 太湖の辺にある無錫市は中国の優秀観光都市の一つで、「中国で投資環境のもっとも良い都市」、及び「中国で最も競争力を持つ都市」にもランクされています。今は、アメリカ、日本、ドイツ、フランス、韓国、シンガポールなど数十カ国の多国籍企業が無錫で投資しており、直接投資額は130億ドルに達し、外資系企業は7900社に達しています。そのうち、世界大手500企業が投資したプロジェクトは101となりました。無錫はとくに、日系企業が最も多く中国で投資した地域となっています。

 17年前、日本の歌手尾形大作さんが歌った無錫の美しい景色を描いた歌??『無錫旅情』が日本で大ヒットしました。その後、日本の人たちは「無錫旅情」で歌われたルートに沿って無錫にやって来て、無錫と日本各界の民間往来と経済貿易面の協力はますます頻繁になっています。今、無錫に投資した日系企業は900社に、登録された契約外資は20億ドルに達しています。無錫は江蘇省で日系企業の投資額がもっとも多い、世界大手500企業に入った日系企業が最も集中し、日本の電子情報産業の技術が最も進んだ地域となりました。

 無錫の日系企業について、無錫市対外貿易経済協力局の朱民陽局長は:

 「今、無錫に進出した日系企業は合わせて900社もあり、これらの企業は、製造のほか、新製品の研究開発と販売の業務も無錫に置き、製造、開発、販売を一体化したシステムを作りつつある。大まかな統計によると、無錫にある85%以上の企業は経営状況が良好だ」と話してくれました。

 紹介によりますと、今、ソニー、住友商事、丸紅、松下、日立、村田、シャープ、CMKなど多くの日本大手企業が無錫に進出しています。

 日系企業の投資について、無錫の貢培興副市長は 無錫の総合投資環境が魅力的だからと見ています。

 「日本企業が積極的に進出する原因はいくつかあります。一つは、開放的で、安定した政策が実施されている。もう一つは、無錫は工業的基盤がよく、経済の実力が強い上、沿海地域の交通中心地に位置しており、その文化と人文環境に日本の方々が興味を持っている。三つ目は、無錫政府は外資を誘致するため、投資環境を改善し、政府部門の能率を高めている」貢培興副市長はこのように説明してくれました。

 日本のソニー社は2000年末に無錫の新区に進出して以来、わずか三年の間に、追加投資が四回も行われ、投資総額は1億6000万ドルに達し、無錫で最大規模の日系企業に数えられています。設計、研究開発、生産、サービスを一体化したソニーの発展拠点が建設中です。

 無錫での発展について、ソニー電子無錫有限会社の鈴木耐三社長は「日本語略」

 無錫に進出した日系企業がほとんど良好な利益を上げていることは、日系企業が無錫に投資する自信と決意を強めています。それと同時に、外資系企業に対する無錫政府のサービスも完備されています。最近無錫を視察した日本の訪中団は「日本の資金がこんなに集中するところは日本にもない」と感嘆し、また、日中投資機構の関係者も「無錫は上海周辺にある日系企業の投資の集中地域となっている」と話しています。

 無錫で仕事をし、暮らしている外国投資者に安全で、綺麗で、そして快適で、便利な居住環境を提供するため、外国投資者向けの高級住宅団地や、娯楽施設、国際学校、外国人向けの医療機関などが設立されています。

 無錫で三年間生活している鈴木耐三さんは、「無錫はまさに『無錫旅情』で描かれたように綺麗な都市で、とてもいい印象を残した」と話しています。

                               CRI  2004/6/14