高級ホテルのBGM使用料、上海でも徴収へ


 中国音楽著作権協会(音著協)上海事務所の方芳氏は14日、上海の高級ホテルを対象とするBGM使用料の徴収作業を13日から全面的に開始したと発表した。

 上海万豪虹橋大酒店(マリオットホテル)と音著協は14日、ホテル内で放送するBGMの料金に関する合意書を取り交わした。合意書は、客室1室につき毎月2.8元の使用料を支払うと明確に規定している。全320室の同ホテルの場合、毎月900元余りのBGM使用料が支払われる計算だ。

 同日、市内のホテル13店が音著協との間でこうした合意書を取り交わした。

 方芳氏によると、14日に合意書を締結した13店を含め、市内の3つ星以上のホテル60店との契約が順調に進んでいる。最大の壁は、こうした業務に対する理解に乏しく、音著協がむやみな料金徴収を行っていると考えるホテルの存在だ。

 これについて、上海観光協会・ホテル業部門の趙仁栄常務副秘書長は、「確かにこのような状況はあるが、多くの場合はBGMの著作権料を支払いたくないのではなく、こうした法律の規定があること自体を全く知らないケースだ」としたうえで、「法律の普及に向けた長いプロセスだ」と話した。

                     「人民網日本語版」 2004年6月16日