チベットに初めて鉄道を敷設へ


 チベット自治区は国内で唯一、鉄道のなかった時代に間もなく別れを告げる――。青海・チベット鉄道ラサ指揮部によると、チベット史上初めてとなる鉄道が今月22日にアムド(安多)県内のアムド駅に敷設されることになった。その準備作業が今、急ピッチで進められている。

 現在建設中の青海省・ゴルムド(格爾木)とラサを結ぶ青海・チベット鉄道は世界で海抜が最高、線路が最長、凍土地帯を走る距離も最長の高原鉄道。北はゴルムドを起点に、タングラ山を経由してラサに至る全長は1142キロメートル。海抜4000メートル以上の区間は960キロメートル、最高地点はタングラ山の5072メートル、平均海抜は4500メートル、凍土区間は約550キロメートル。投資総額は262億1000万元で、工期は6年を要する。青海省側では、ゴルムドからトゥオトゥオ(沱沱)河までの400キロメートル区間にすでに鉄道が敷設されている。

                       「チャイナネット」 2004年6月16日