商務副部長「外資導入は健全に発展している」


 商務部の馬秀紅副部長は先ごろ記者会見し、「今年に入り、外資導入は依然として健全に発展しており、外資系企業の運営状況も順調だ」との考えを強調した。今年1〜5月の外資額は実際利用ベースで259億1100万ドルに達し、前年同期に比べ11.34%増加した。

 この中で馬副部長は「外資導入は一定規模を維持している。と同時に、まず総体的に見て、サービス貿易分野の外資総額に占める比重がやや上昇した◇製造業ではハイテク産業や、技術的付加価値や資金的付加価値の比較的高い企業、研究開発センターへの投資傾向が一段と進んだ――など、導入構造がより最適化され、質的にもやや向上してきた。地域構造もより合理化されている。東部地区が全体の85%以上を占めているが、中西部地区とくに東北地方の古い工業基地でも導入の伸び幅は非常に速い」と説明。

 今年1〜5月までに新規設立認可された外資系企業は1万7359社を数え、前年同期比14.39%の増加となった。外資額は契約ベースで572億4100万ドルと、同49.76%の増。5月末時点で、外資系企業総数は48万2636社に達した。外資額は契約ベースで1兆3億7100万ドル、実際利用ベースで5273億8100万ドル。

 今年第1四半期の外資系企業の工業生産高は、前年同期に比べ21.1%増えて3142億6800万元に達した。全国に占める比重は27.77%、伸び幅では全体を3.4ポイント上回る。今年1〜5月の外資系企業の輸出額は1190億4100万ドルで、同41.78%の増。同期の全国の伸び幅より8.38ポイント高く、輸出総額の57.34%を占めた。

 馬副部長は外資系企業を主管する政府機関として商務部は現在、(1)グローバル化された直接投資の傾向と動向を把握し、中国の強みを充分に発揮して、直接投資の分野で中国の国際競争力をいかに絶えず高めるか(2)外資導入政策と実際導入した外資の効果をいかに中国経済の発展の必要性に適合させるか――の2つの大きな問題に直面している、との考えを示した。

                          「チャイナネット」 2004/06/21