青島で初の中日韓3カ国委員会開催


 中日韓3カ国委員会の初の会議が21日夜、青島で開かれた。中国の李肇星外交部長、日本の川口順子外相、韓国の潘基文外交通商部長官がそれぞれ代表団を率いて会議に出席した。会議の後、3カ国外相は中日韓3カ国委員会初会議の共同声明を発表した。3カ国外相が合意した内容などは次の通り。

 (1)3カ国委員会の運営方法を決め、同委員会会議を毎年少なくとも1回、3カ国持ち回りで開く。

 (2)同委員会の会議には外交官のほか、議題によって3カ国の他の官庁担当者も適時参加する。

 (3)同委員会は協議一致の原則に従って決定する。

 (4)将来の3カ国協議のモデルを考える上で3カ国協力を強化する。

 (5)「3カ国協力行動戦略」を制定し、今年末に開かれる3カ国首脳会議に提出する。

 (6)3カ国の研究機関が繰り広げている3カ国自由貿易地域の研究を評価するとともに引き続き関心を寄せる。3カ国共同研究ワーキンググループが引き続き3カ国の投資手順について研究することを奨励する。同グループは首脳会議に向けて提出する研究報告を現在起草している。

 (7)3カ国のエネルギー協力強化の重要性について強調した。

 (8)現在の東アジア地域協力の進展と関連して、この地域のその他のパートナーとの関係を討論した。東南アジア諸国連合(ASEAN)との協力を引き続き進める重要性を強調し、合わせてASEANプラス3(中国・日本・韓国)協力の協調強化の必要性を認識し、ASEANプラス3におけるASEAN諸国の主導的役割を尊重することを重ねて言明した。

                     「人民網日本語版」 2004年6月22日