中国女性の乳癌発病率、5年間で2倍増


 中国女性の乳癌発病率は5年前の10万分の17から昨年の10万分の52となり、2倍増となっている。これは北京のトップクラスの病院である協和病院乳腺センターの首席教授黄漢源氏が明らかにしたもの。

 現在、乳癌発病率は中国だけでなく世界的範囲で上昇の趨勢を呈しており、その主な原因は生活の質の大幅な上昇と都市部女性の職業生活のテンポの加速と心理的なプレッシャーによるものである。

 協和病院乳腺センターの孫強主任は、発病率の最も高い地域は北京、上海、広州、深センなどの経済発達都市で、生活条件が良ければ良いほど発病率が高い、という趨勢を呈している。発病年齢も昔の中高年女性から青年女性へと発展し、臨床では20代の女性によく見かけられ、もっとも年少の患者は14歳であると語っている。

 黄漢源教授はその主な原因を下記のように指摘した。

 1. 遺伝要因。母親、姉妹、娘などの家族に患者がいる人の発病率は一般の人より4倍高い。

 2. ホルモン関係。つまり生理周期および生育、哺乳状況と関係があり、生育や哺乳したことのない人の発病率が高い。

 3. 飲食物の構造、生活のテンポ、心理状態と関係がある。長期間の緊張、過労などは体のホルモン分泌に影響を及ぼし、乳癌の発病率を高くする。

 4. 環境要因。放射線および環境ホルモンによる汚染なども発病の誘因となる。

                          「チャイナネット」 2004/06/23