アジア協力対話(ACD)第3回外相会議が22日、中国の青島で開会した。開会式には中国の温家宝国務院総理とタイのタクシン首相が出席した。開会式で温総理は「共に進める新世紀のアジア協力」と題して演説した。主な内容は次の通り。
新世紀のアジア協力を進めるにあたって、次の5点を提案したい。
(1)平和共存五原則を堅持して、アジアの平和と安定を守る。
(2)経済貿易協力を先導として、アジアの全面的協力を進める。
(3)現行の多国間協力チャンネルに立脚し、アジア協力システムを整える。
(4)アジア各国の民間交流を強化し、相互の理解、信用、友情を深める。
(5)開放と包容の姿勢を堅持し、内容や性質が異なったものでも受け入れ、アジア協力のレベルを高める。
中国は今後も「睦隣、安隣、富隣(隣国と仲良く平和に付き合い、共に豊かになる)」政策を揺るぐことなく堅持し、約束を忠実に守り、責任を履行して、アジア協力のさまざまな多角的プロセスにさらに積極的に参画していく。中国は東アジア諸国との協力を強化すると同時に、さらに進んで南アジア、中央アジア、西アジアの国々との協力を切り開いていく。中国は永遠に覇権を唱えない。
中国は13億の人口を持つ発展途上国だ。中国の事情をうまく処理することこそアジアの平和と発展への貢献となる。現在、中国の経済情勢は全体的に良好で、マクロコントロールは明らかな効果を得ており、国民経済は引き続き安定かつ急成長を保っている。われわれはマクロ経済の所期目標実現に完璧な自信を持っている。
エネルギー開発協力において、中国政府は大局的に配慮し、自国の利益保護だけでなく、他国の利益にも配慮し、協議と協力を通して共に発展することを主張する。中国は今後、国内資源開発に立脚すると同時に、エネルギー節約と節約型社会の建設を重要な国策と位置付け、エネルギーの合理的消費を促し、導いていく。
「人民網日本語版」 2004年6月23日
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