国家スポーツ総局、アテネに向け記者会見


 国家スポーツ総局は24日午前、アテネオリンピックに向けて記者会見を開いた。会見には国家スポーツ総局副局長で中国オリンピック委員会の李富栄副主席、国家スポーツ総局局長補佐で中国オリンピック委員会の肖天副主席、中国オリンピック委員会の何慧嫻副主席が出席した。何副主席は7月13日に代表団の結団式を開催すると発表した。

 肖天副主席は「出場資格を問う試合はほぼ終了しており、わが国は26競技、200種目で参加資格を獲得し、25〜26競技、約200種目という当初目標をクリアした。参加選手数は395人にのぼるが、ビーチバレーや陸上、テニスなどでも参加資格が得られると期待されているので、最終的に選手の数は400人に達するだろう。オリンピックの申し込み規定と参加選手数に照らせば、220人を超す役員の派遣が可能だ」と説明した。

 アテネオリンピックでは参加資格を得たすべての競技種目に参加し、競技数、種目数ともに過去最多となる。これまで代表団を組織する場合、人数が多く一定の実力を確保できる競技種目が重視された一方で、少数で世界レベルと差が大きな競技種目については、参加資格を得たとしても、必ずしも全員を参加させるとは限らなかった。今回は2008年北京オリンピックを控えてチームを鍛え、大舞台での経験を積んでもらう意味から、野球と馬術を除く26競技全部に選手を参加させることにした。このため代表団は選手・役員含めて620人を超す。アテネ大会は夏季オリンピック参加史上、参加種目で最多、参加選手数で最多、代表団の規模で最大のオリンピックとなる。(野球・馬術競技は参加資格を取得できなかった) 

 李富栄副主席は「アテネオリンピックの予想では、金メダル数、メダル獲得数でロシアや米国を抜くのは難しいが、第2グループのトップクラスを維持するには、主要な相手となるドイツに勝たなければならない。現在の状況から分析すると、両国の全体的な実力には目立った差はなく、金メダル総数でどちらがリードしても、おかしくないと言っていい。ドイツに勝つには、意志や取り組む姿勢をもって相手に勝つことが必要だ」と強調した。

 さらに李副主席は、国家スポーツ総局のアテネオリンピックに向けた方針を明らかにした。具体的には以下の通り。

 (1)系統的な計画に沿って、準備作業を全体的に進める。

 (2)組織・機構を立ち上げて、準備作業に対する指導を強化する。

 (3)オリンピックに備えた法規と関連政策を完備させる。

 (4)挙国体制の優位性をいかんなく発揮して、全国民の積極性を引き出す。

 (5)競技種目のルールを深く検討して、試合前のトレーニングを強化する。

 (6)医療と科学研究面からの保障を強化するとともに、ドーピング検査に力を入れる。

                       「チャイナネット」 2004/06/25