国連、中国のエイズ予防・治療措置を評価


 国連合同エイズ計画(UNAIDS)は6日、ロンドンでの世界エイズ報告の発表で、アジアのエイズウィルス(HIV)感染者数が現在急増しており、2003年の新しい病例数は110万人を上回ったことを明らかにした。また、UNAIDSは中国政府がエイズの予防・治療で大きな努力をしていることを評価した。

 UNAIDSのピーター・ピオット事務局長は、中国のエイズ予防・治療の問題に関する新華社記者のインタビューで「私は今年5月に中国を訪れ、中国政府のエイズ予防・治療に対する決意が以前より大きくなったことを感じた。例えば、温家宝総理が昨年エイズ患者を見舞ったのは、中国のエイズ予防・治療における行動の指標となった。温総理がエイズ患者と握手したことは、こうした接触でエイズが感染することはないと一般大衆に教えることになったとともに、中国のエイズ制圧の決意を全世界に示すことにもなった」と語った。

 さらにピオット事務局長は「中国政府が低所得のエイズ患者に無料で治療を提供していることは、人々を安心させることだろう」と述べた。

                  「人民網日本語版」 2004年7月8日