上海の95%の大学卒業生が就職一年で鞍替え


 上海市労働及び社会保障局はこのほど、2004年の大学卒業生の求職に関する調査結果を発表し、今年の大学卒業生の95%が就職後一年で鞍替えすることを考えており、これは雇用側の反感を買い、多数の企業は大学生は少なくともその会社で3年間勤務してはじめて退職することができることを表明していることを明らかにした。就職関係専門家の分析では、同じ年度の卒業生の鞍替え率が高すぎるという現象は直接卒業生の就職難をもたらすことになっている。

 労働部門のこの調査によると、95%の同じ年度の卒業生は「自分は就職一年以後、鞍替えすることになろう」と表明している。彼らは「一年ごとに仕事を変えることは自分の職業における発展にかなり適合している」と思っている。なお、一部の卒業生は「同じ企業での勤務期間は3カ月が最適で、そこに留まりたい場合も、長くて3年は超えない」ことを表明している。

 これに反して、70%の調査を受けた雇用部門が職員の頻繁な鞍替えには賛成せず、80%の企業は職員の3年に一回の鞍替えを受け入れることができ、また5%の企業は職員が当該企業で5―8年勤務することを願っている。同じ年度卒業生の就業における最大の問題点は就職の安定性が思わしくないことである、ということは雇用部門の共通認識となっている。

 コンサルタントとしてベテラン格の竇吉氏は次のように語っている。学校を巣立ったばっかりの大学生は一般に応募した職場の勤務環境、仕事の性質、報酬などに対しあまりにも楽観しすぎる期待感を抱いているが、いったん現実の職場に身を置くと、願望と現実の落差に直面し、このため、一部の卒業生は仕事について3カ月にもならないうちに鞍替えする現象が現れた。だが、企業はこの人たちがまじめに働き、仕事に責任感を持つよう願っている。双方の期待感の開きが大学生の頻繁な鞍替えをもたらしているわけである。

 上海市労働及び社会保障局就職処(課)の幹部も次のように語っている。同じ年度卒業生の鞍替え率が高すぎる現象は直接卒業生の就職難をもたらすことにもなっている。卒業生が職探しの最初の段階では報酬、勤務先とその所在地域などの外的要素を重視しているが、仕事の中で自分の才能を伸ばすことができるかどうかというより大切な要素をまじめに考えようとせず、このような未熟な職業選択の意識も職場の新人たちが頻繁に鞍替えする原因となっている。

                           「チャイナネット」 2004年7月8日