「鄭和西洋遠征600周年記念活動」を来年実施へ


 明代の航海者、鄭和が初めて西洋を遠征して来年は600周年にあたる。国務院新聞弁公室は7日の記者会見で、政府が「鄭和西洋航海600周年記念活動準備指導グループ」を正式に発足させ、一連の記念活動を行うことを決定したと発表した。準備指導グループは交通部と外交部、文化部、国家海洋局、上海市、中国航海学会、中国海洋学会などで構成され、交通部の張春賢部長が座長を務める。

 鄭和は明代の著名かつ偉大な航海者。1405年から1433年までの28年間に大船隊を率いて前後7回、東南アジア、インド洋を経て紅海、アフリカまで遠征。アジア・アフリカの30数カ国・地域を訪ねた。航行の規模と難度の大きさ、航海技術の先進性、組織の厳密性でいずれも当時、比類なきものだった。鄭和の西洋遠征は中華民族史の快挙であるだけでなく、世界の航海史の壮挙でもある。7回にわたる遠征は、中国の航海技術がいかに先進的で、中華民族がいかに高く優れた知恵と非凡な勇気を有していたかを示すもの。また中華民族が歴史上、各国との善隣友好往来や経済・文化交流と協力にいかに力を尽くしてきたかもよく物語っている。600周年の来年には、「祖国、善隣友好、科学航海を熱愛する」をテーマに、以下6つの記念活動を開催する予定。

 (1)2005年7月に、北京で記念大会を開く。

 (2)2005年7月に、北京中国歴史博物館で記念展覧会を開く。

 (3)鄭和の遠征に関するテレビ番組を制作し、2005年6月と7月に放送する。

 (4)2005年7月に、上海で「鄭和の航海・国際海洋博覧会」を開く。

 (5)2005年まで毎年、テーマを変えて航海・海洋知識コンクール、講座、サマーキャンプなどを開く。

 (6)2005年までにそれぞれ上海市と福建省、江蘇省が学術交流活動を開く。2005年7月には準備指導グループが江蘇省と共同で国際学術シンポジウムと交流活動を開く。

 また南京市や太倉市、昆明市、長楽市、青島市など地方政府や地元の民間団体なども多彩な活動を組織する計画。

 準備指導グループはすでに1月、交通部のWEBサイトに鄭和西洋航海600周年記念ホームページ(http://www.moc.gov.cn)を開設したほか、6月には記念活動バッジのデザインを公開募集した。来年上期には関連機関と記念通貨、記念切手を共同発行する予定。

                        「チャイナネット」 2004年7月8日