WHO、中国安徽省の鳥インフルエンザ抑制を信頼


 中国は捕殺、隔離、強制免疫などの措置をとって、安徽省巣湖市で発生した高病原性鳥インフルエンザを全力で抑えています。

 中国農業省の6日の報告によりますと、中国中部にある安徽省巣湖市で高病原性鳥インフルエンザが発生したとのことです。感染状況が発生後、地元政府は直ちに鳥インフルエンザ応急体制を起動させました。安徽省農業委員会の張建華副主任は、「予防治療措置が早急かつ効果のあるもののため、現在感染状況はすでに感染エリアで抑えられ、拡散していない」と述べ、「疑い例が発見された後、発生地区に対して監督コ抑制と隔離などの措置をとった。最終診断された後、感染エリアから半径3キロ以内の家畜をすべて処分し、半径5キロ以内の家畜に対して強制的な免疫措置を施した。現在、捕殺と免疫作業はすでに終了した。現在の状況から見れば、感染状況は感染エリアに限られ、周辺地区への拡散はない」と述べました。

 紹介によりますと、今回安徽省巣湖市で発生した高病原性鳥インフルエンザの発病養鶏場は隔たった山の斜面にあり、ひよこは現地から購入されたもので、養鶏場のそばには湖があります。中国農業省牧畜獣医局の沈鎮昭局長は、「今回の感染は渡り鳥、或いは水鳥の感染による可能性が大きい。ごく一部の独立のケースで、中国で大規模な暴発を示す兆候はない」と表明し、「鳥インフルエンザの法則から見れば、現在は夏であるため、温度が高く、鳥インフルエンザの発生率の低い季節だ。安徽省のこの感染エリアの状況から見れば、ただの個別のケースだ。今年初めのような大規模に暴発する可能性はない。しかし、油断してはならず、動物の防疫作業を強化しなければならない」と述べました。

 安徽省巣湖市で高病原性鳥インフルエンザが発生後、中国農業省は感染状況および予防治療措置を直ちに国連食糧農業機構、WHOおよび香港、マカオ、台湾の関係部門に通報しました。

 WHOの北京駐在事務所のワディア・スポークスマンは、「現在の情報から見れば、WHOは中国が安徽省の鳥インフルエンザを抑制できることに楽観視している」と表明し「発生後、中国は適当な予防治療措置をとった。例えば、感染エリア付近の家禽を捕殺し、一定の範囲内の家禽にワクチンを注射することなどだ。これらの措置はこの間の予防治療活動で積極的な役割を果たしたが、国連食糧農業機関とWHOの動物性伝染病の予防治療に関する要求に符合している。中国は今年初めに暴発した大規模な感染拡散から沢山の経験を積み重ねた。だから、WHOは中国が効果ある措置をとって、今度の感染状況を抑制できると信じている」と述べました。

 現在、中国のその他の省と地区、例えば:上海、広東などは感染を防止するため、予防治療と検査活動を強化しました。また、中国衛生省は予防抑制作業を強化させ、鳥インフルエンザの人間への感染を厳格に予防するよう各地衛生部門に要求しました。中国質量監督検査検疫総局は安徽省の家禽購入を一時停止するよう各地に通報しました。

                                 CRI 2004/7/9